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もうすぐスタート!第4回革新的事業開発設備投資支援補助金 計画書作成のポイント

第4回革新的事業展開設備投資支援事業の計画書作成のポイント

第4回革新的事業展開設備投資支援事業の募集がもうすぐ開始されます!

東京都の大型助成金(補助金)、最大1億円が狙える革新的事業展開設備投資支援事業(東京都革新的設備投資助成金)の第4回募集がもうすぐ開始される見込みです。採択されるには完成度の高い事業計画書の提出が求められます。この助成金の事業計画作成のポイントについてまとめました。

 

事業計画書は10ページ〜11ページ程度で

ものづくり補助金は15ページから25ページ、かなりの分量を書く必要がありますが、本助成金はポイントを押さえて、短くまとめることが重要です。なお、様式外の資料添付はできませんので、アピールポイントを簡潔にまとめる文章力が求められます。書類審査を通過した後も、補足の説明を面談審査でわかりやすく伝えることも重要です。

 

なお文字の大きさにも指定があり、11ポイントで記入する必要があります。

 

では下記に事業計画の作成ポイントを記載します。お手元に中小企業振興公社指定のフォーマットをご用意の上、読み進めてください。

 

東京都中小企業振興公社ホームページ

 

革新的事業展開設備投資支援事業申請フォーマット(第3回)

 

 

 

事業計画の概要を伝える

まず事業計画の冒頭で、市場動向、および事業計画立案の背景を踏まえて、本事業計画の概要を簡潔に記載してください、とあります。補助金申請は問われていることに対して、確実に、かつ簡潔にまとめていくことが重要です。文量が多ければ良いものではありませんのでご注意ください。

下記をポイントをまとめて記載していきましょう。

 

・当社の概要(何を作っている会社か)

・市場の動向(自社製品の市場の動向を分析)

・市場の動向を踏まえた問題点や課題

・上記の課題解決に向けた最新設備の導入(事業計画の内容)

・期待できる改善の効果(ボトルネック工程が解消されるなど)

 

本事業が選択した区分との関連性

自社が選択した類型(Ⅰ:競争力強化、Ⅱ:成長産業分野、Ⅲ:IoT・ロボット)との関連性について記載します。

競争力強化を選択した場合は、本事業で競争力が高まる要素について、関連性がわかるように記載していきます。QCD(品質・コスト・納期)でまとめていくのが王道です。

 

その他、成長産業分野、IoT・ロボットを選択した場合は、これらと本事業の関連性について簡潔に記載してきましょう。

 

見出し(3)本事業の優秀性

申請書は大きく3つのパートに分かれています。一つ目の枠内は現状分析を、二つ目の枠内は競合、市場の分析を、三つ目の枠内は事業計画の優秀性を記載します。それぞれのパートについて見ていきます。

 

【自社が提供する製品・サービス・技術等における現状分析→課題→解決策】

自社の製品や製造技術の分析、課題を抽出します。それらを解決する解決策を記載しますが、この「解決策」が導入する設備である必要があります。なお、ほとんどのパートにおいて「分析→課題→解決策」と小見出しが付けられています。ストーリー性を持たせて丁寧に記載していきましょう。

 

【競合他社の動向、市場環境における現状分析→課題→解決策】

競合他社の動向、市場環境について分析します。簡単に言うと、競合製品が優れている点、市場環境が厳しいことを記載していきます。これらに対して最新設備を導入すれば優位性が得られることを示せれば良いですね。

 

【事業計画の優秀性】

上記を踏まえて、最新設備の導入(解決策で記載したもの)により、競合他社に対して優位性が得られることを記載していきます。「革新性」がアピールできれば良いですね。

 

見出し(4)事業計画の実現性

このパートでは「組織面」、「資金調達面」の2つの側面から記載していきます。ここでも現状分析、課題、解決策の流れで記載する指示があります。

 

【組織面】

技術面で問題がないこと(高い技術を持つ熟練工の存在)、事務処理能力面で問題がないこと(経理経験者や経理責任者を配置している等)について記載していきます。問題がなければ現状分析、課題、解決策の流れでは書けないのですが、ここはうまくストーリーをつなぎましょう。

 

解決策の書き方としては、技術面では熟練工の技術承継が課題→本事業により効率化が実現し(つまり時間に余裕ができるので)、技術承継により技術力が高まる(解決策)、といった流れがオーソドックスです。

 

【資金調達面】

理想としては自己資金で本事業における設備購入資金の調達を賄うことができれば良いですね。書き方としては、自己資本比率が高く内部留保も厚い(現状)→大型の設備投資により一時的に資金繰りが悪化する(課題)→不足する資金については金融機関から融資の内諾を得ており全く問題はない(解決策)という流れがオーソドックスです。

 

 

見出し(5)機械設備の必要性・妥当性

設備を選定した理由、購入価格の妥当性等についてわかりやすく記載しましょう。スペックが優れていることを中心に書くと良いと思います。価格の妥当性に関しては、メーカー担当者等から旧タイプとの比較表を入手する等して対応します。購入設備のパンフレットにもウリとする機能が記載されていますので参考にしましょう。

 

見出し(6)実施後の展開

「ア」の欄では、生産性向上の効果、技術力向上の効果、新たな市場への参入などについて記載していきます。小見出しを追加してわかりやすく記載していきましょう。例えば下記のような見出しの付け方ですね。

 

【生産性向上の効果】

本事業により最新設備を導入し、・・・・、ボトルネック工程が解消し、大幅な生産性向上が見込める。

 

【技術料向上の効果】

本事業により最新設備を導入し、●㎜単位の精密加工技術が得られるため競争優位性が高まる。

 

【新たな市場への参入】

本事業により●●技術を強化し、医療分野、ロボット分野など成長分野への進出が期待できる。

 

等ですね。市場への参入はもちろん成長性の高い分野が望ましいです。

 

「イ」の欄では顧客や産業界に及ぼす効果を記載します。当社の新たな技術獲得により●●産業の技術力向上に寄与する(一例ですが)といった内容を丁寧に記載していきましょう

 

「ウ」の欄では主に経済効果について記載していきます。雇用を生み出す計画にすることはもちろん、地域のハブ(中心的存在)企業であり、連携する外注先にも良い経済効果を与える等の記載が望ましいですね。

 

見出し(7)法令上必要な許認可・届出など

主に工場設置認可について問われていると考えられます。すでに取得している場合は問題ありませんが、今後取得する場合には補足説明が必要となります。

 

収支計画

今後の収益見込みについて簡単に記載します。この後に作成する事業計画(数値計画)の根拠について記載していきましょう。今回導入する機械設備により、断っていた取引先の受注を獲得できる(つまりすぐに受注できる見込みが高い)ことをアピールできると良いですね。

 

ここまでで半分程度。これ以降は収支計画詳細を作成

ここまではマイクロソフトのワード形式で記載していきます。これ以降は詳細の収支計画、資金調達計画等をエクセル形式で作成していきます。売上計画、経費計画、減価償却予定、有利子負債残高、投資の回収年度等を記載していきます。経済産業省のものづくり補助金よりも緻密な数値計画策定を求められています。慣れない方にとっては、かなり時間のかかる作業となります。

 

事業計画作成のポイントはいかがでしたか?

今回のブログでは重要なポイントのみ書かせていただきました。実際に申請する場合には、上記のポイントに加えて、随所に「革新性」、「実現可能性」、「競合に対する優位性」を散りばめながら、採択率を高める工夫を加えていきます。これらが我々コンサルタントの重要なスキルになっています。

 

最後まで読んでいただいた方は本気で申請を考えている企業の担当者様でしょうか。本業でない皆様にとっては非常に手間のかかる作業です。初めて事業計画書を作成する方にとっては1ヶ月程度かかるのではないでしょうか。また不採択のリスクを考えると、時間をかけられない企業様も多いと思います。

 

当社ではこれらの事業計画作成を最低限の着手金のみで最初はサポートします(採択になった場合は成功報酬として10%程度の手数料をご請求いたします)。社長や担当者様の大切な時間を有効に活用するためにも申請支援を検討されると良いと思います。

 

初回の相談は無料で承っております。申請を予定している企業様は気軽にお問い合わせください。問い合わせフォームからでも、担当直通電話からでも受け付けております。

 

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